音楽噺

縛られぬもの

今年、間違いなくクるであろうユニットの一つ、Purity Ring。 音楽マニアな方々の間では、先月から話題沸騰となっている模様ですが、僕は、つい先日知りました。 どうやら、Gobble Gobbleというバンドのメンバーによる、サイドプロジェクトらしい。 ジャンル…

くるり『言葉にならない、笑顔を見せてくれよ』噺

文芸評論家の上野昂志は小説家筒井康隆について次のように論じている。 「たとえば、大藪春彦の場合、一貫したモチーフがある。それを、わたしは仮に「戦争」と呼んでおいたけれど、(略)とにかく、物語はそれを軸にして形成されている。(略) 大衆小説は、大…

あつがなついねー

というわけで、お久しぶりです、ですますです。 今年の夏は、まさに猛暑ってやつですね。本当に暑い。 毎日毎日、うだりながら生活しています。 まあ、その分ビールが最高に美味いんですが……← で、今日は夏に聴きたい曲を紹介! The Drums/Let's Go Surfine…

お疲れ様でした

90年代からこっち、 ずっと日本のロックファンの間で共有されてきたであろう 「とりあえず日本にはゆら帝がいる」という安心感。 その音楽は一つのスタンダード。 エポック・メイキングにして最終兵器。 がっつりファンだったわけではない。 せいぜい、カラオ…

大復活―Rhymester

ペイジャーもキングギドラも「復活のための復活」で あまりに自らを神格化しすぎていた。聴いてて、本当につまらんかった。 特にペイジャーにはガッカリだったなぁ。そんななかでライムスの復活アルバムは「やりたかったから復活」したに過ぎない、だからこ…

音楽CDレビュー

jupiter jupiterアーティスト: avengers in sci-fi出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2009/12/02メディア: CD クリック: 31回この商品を含むブログ (34件) を見る「サイエンスロック」を旗印に掲げつつ、その音楽性を一気に立体的に拡張し…

これは良い!

ビデオスターリンのライブと、筋肉少女帯のライブの二本立て ミチロウのカッコよさはもう言うまでもないとして、筋少のオーケンが歌詞を殆ど間違っていない!ww 他にも、彼ららしいアクシデントなんかもありぃの、エディ(キーボード)痩せてぇので、永久保…

『銀河』と「ゼロ年代」〜志村正彦追悼と「ゼロ年代」葬送のために〜(後編) *1/5 一部書き直し

沈黙した「ゼロ年代」ここまで、80年代〜90年代の、主に日本のロックシーンは〈「ジャンル」の時代〉であり〈「ゴマカシ」の時代」〉である、ということを書いてきた。では、そういった二つのディケイドを跳躍し、次のディケイドへブリッジする「機能」とし…

『銀河』と「ゼロ年代」〜志村正彦追悼と「ゼロ年代」葬送のために〜(前編)

イントロダクション2009年12月25日。クリスマスの狂騒と年の瀬の狂騒が混じり合い、街が幸福で溢れかえっていたこの日、一つの悲しいニュースが、日本中のロック・ファンを襲った。 フジファブリック志村正彦、死去。公式発表によると、原因不明の病による病…

のだめを観てきた

映画『のだめカンタービレ』を観てきました! もう、メチャクチャ面白かったです! いくつか思うことはありますが、それはまた、次の機会に。で、思わずサントラ(という名のクラシック名曲集)なるものまで買ってしまったのですが、これがまた非常に良い出来…

本日は

アメリカ村にあるCLAPPAERといふライブハウスにて キドリキドリ、FAT BOYS、The Baileysと名乗る三つのバンドが集合、爆散暇な人は、一緒に観ようぜ! 呑もうぜ! ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★FATBOYS & キドリキドリ presents 『WALK THE LINE vol.1』 BAND/ F…

駆け抜ける価値がある夜

一仕事終えた(前日記参照)からか、こんなにも爽快に過ごせる夜はそうそうありません 僕は、こういう夜を共に過ごすバンドっていうのが、幾つか決まっていて その一つに〈スピッツ〉というバンドがいます 彼らは、世間ではただのポップスバンドだと思われてい…

とにもかくにも凄い奴ら

ども、ですますです。いきなりですが、この2バンドは、アプローチの仕方は違うにせよ(ゼロ年代的なリバイバル感を持っている、という点では一緒か)とにもかくにも凄いのです。 まずは、avengers in sci-fiというバンド。 この曲に関しては、結構ベタなエレク…