ニコ動文化に「投げ銭」制度は根付くのか

【そろそろ個人のコンテンツにお金を払う仕組みが普及してもいいんじゃない?】

下記動画内における、白田秀彰氏が示した議題への最もポピュラーな回答として、また、その具体性としても、この記事が非常に興味深かったので、紹介。

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以下、駄文をタラタラ。

ここでpikio氏が仰っている制度を普及させるにあたって、問題としては二つあって
?「投げ銭お願いします」とコンテンツ提供側が堂々と訴えられる環境整備が完遂できるかどうか(一部の無理解な視聴者側による提供者攻撃が行われかねない)、あるいはそういった「不安」そのものが完遂を遠ざけてしまうのではないか問題。
?コンテンツを提供する各々の「欲望」の在り方の変化(エンタメ性からマネタイズ性へ)と、それに伴った投稿作品の画一化が(仮に起こるとして)、コンテンツの幅を狭めてしまわないか問題。(こっちは、まあ、まず起こりえないと思うけれど。仮にこうなってしまうと、オタク文化の大変化に繋がる問題なので、一応考えてみる価値はあり)

特に?に関しては、権力側からのしっかりとしたフォロー体制が必要不可欠。ありがちなコンテンツ提供者の「自己責任論」に終始することはあってはならない。

で、例えば、「投げ銭」を提供者側の意思に関係しない自然発生的なものに出来る仕組み(例えばドワンゴを通じて、コンテンツ提供者にポイント等を勝手に送れちゃうシステムをつくるとか)を考えた場合はどうだろうか、と個人的に思ったり。
その際問題となるのは〈勝手に送りつけて、受け取ってもらって、はい満足〉という感覚がネット上では、なかなか起こりにくいということ。
そこでは、投げ銭した側からコンテンツ提供者側に対してある種の新たな義務(ちゃんと感謝出来るか)が求められるようになっているはず。ここで対応を間違うと、多分、その提供者は一気に批判の対象となってしまう。無駄に提供者の精神力を削ってしまう結果になりかねない。

でも、こういった「投げ銭」制度が、いまのところ一番ウェブ・コンテンツ製作者に対する報酬の在り方として現実的だと思うし、報酬は必ずあるべきだと思う。
結局、「有害サイト、ダメ。絶対。」といったネガティブなレベルでとまっている、ウェブ・ユーザー全体に対する「教育」を、国家レベルでしっかりポジティブに行っていくことが必要不可欠なんだろう。

よ〜く考えよ〜
お金は大事だよ〜♪

ニコ動文化に「投げ銭」制度は根付くのか。
現段階で「根付く!」と断言することが出来ないのは残念だが、それでも、そろそろコンテンツ提供者達は、経済的に報われるべきだと思うのでした。